2014年05月12日

ラブザナの今現在報告

 おはようございました。
 座間です。
 今回はラブザナ内輪向けの話です。内輪と聞いてはいはい内輪内輪となる人だけ読んで頂けたら大丈夫と思います。



 いまさらですがお披露目会はお疲れ様でした。
 デラックスグダグダ会でしたが(駅変わったらもうなんか全部わかんねえ、これもうわかんねえな)、お楽しみ頂けたなら何よりです。
 全然関係ないゲームの話が長かった印象がありましたらお忘れ下さい。

 というかリベンジを企画中です。
 リベンジを企画中ですが、そんなことより、そんなことよりです、まず報告しておかなくてはならないことがあります。

 本来お披露目会を振り返るとかそういうのは、「あとがき」で書く予定だったことですが、今ご存知あとがき書くどころではなくなっており、代わりにこの文章を書いています。

 お分かりでしょう、
 何が起こったのでしょうか。完成したはずのラブザナに。リベンジ会やってる場合ではありません。ユン子さんを打ち合わせデエトにも誘えません。



 これはメシテロです。



 ツイッターで夜中に餃子の画像を上げて「むっちゃ可愛い子いた」と呟くあれではなく、マジのテロです。具体的には、ユン子(ゲーム内クッキー店長)のクッキーを食った冒険者が軒並み体調不良でロストになったという、そういう話です。
 つまるところ、バグです。俺のせいかよ。なんでも俺のせいだな。



 バグの実際の内容ですが。
 クッキーの効果でパラメータが変動すると、その後、パラメータの調子がおかしくなります。
 上がったり下がったり、0になったりします(で、フリーズします)。
 これは今回の新要素、「指輪・秘石」でパラメータを変動させるために超無理矢理追加で書いたコードが悪さをしている結果で、どうにも改善しにくいので、クッキーの効果そのものを変えていくことにしました。
 これを変えるとゲームバランスが変わります。
 その結果、全ての敵のパラメータを1から作り直しました。
 そして今はそのテストと、修正と、エンディングの改築をしています。

 エンディングにもバグが?いいえありません。こっちは趣味です。
 天才的エンディングを思いついてしまった馬鹿が悪い。誰だよ。俺だよ。俺のせいかよ。なんでも俺のせいだな。



 とにかく(エンディングはともかく)調整をまあいいやで出すとVer1との根本的な差が薄れてしまうので、お時間頂いています。
 せっかく盛り上がったのに申し訳ない。2.0面白いので、もう少しお待ちください。



 たとえば2.0では、経験値の入り方が変わります。
 味方の攻撃時、敵が武器に対して耐性を持っていると武器経験値が入りませんが、マイナスの耐性(弱点)を持っていると武器経験値は大幅に上がります。
 また武器で倒しても魔法で倒しても戦士タイプ魔法使いタイプ両方に経験値が入り、符号するタイプには1.5倍ボーナスがかかるという、旧来とは逆のベクトルに仕掛けが反転しています。
 防具経験値についても、「本来0ダメージでも、敵の攻撃力が鎧単体、盾単体それぞれどちらかの防御力を超えているなら1ダメージを受け、防具経験値が入る」という仕様を取り入れて、安全に稼ぎやすくしました。
 ただし今回は1レベルにつき40グループまでしか戦闘できませんので、稼ぎ方は考えどころです。

 ほとんどの武器に弱いウィッチがいれば武器経験値に悩まなくていい部分は心強いですが、魔法を連発してくる以上、防具経験値は他から効率よく稼がなければいけません。
 無限に攻撃を受け続ける?
 今回、味方が受けたのが0、または1ダメージだった場合、敵は逃げることを考え始めます…



 そんな感じで、2.0、非常に多くの駆け引きに満ちつつも自由度の高い、スポーティーな箱庭遊びになっています。
 もうちょっとだけお待ちください。
 誕生秘話(詳細編)、竜殺しラジオ、お披露目会、あれこれ、あとがきに書いたり書かなかったりすると思います。
posted by 座間 at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

設定群より/ラブザナVer2.0直前の小話

竜殺しラジオ最終回記念としてストックされていたものです。
2.0もそろそろ完成になるので、若干手直ししてお送りします。Shoさん以外には意味合いが薄いかもしれませんが。






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 その日、世界全ての竜殺しがザナドゥに潜り、ジグワッドを殺した。
 
 特殊な煙幕でジグワッドの死骸が霧散するのを防ぎ、残留した死骸をパワーグローブで移動させてラボに格納。そこで一ヶ月間、魔法洗浄処理を施した後、死骸は地上に輸送された。
 
 地上がジグワッドの死骸で溢れ返る。
 竜殺したちはそれぞれが自分の仕留めた竜を見上げ、あるいは死骸の上に悠然と腰掛け、誇らしげに笑い合いながら、一斉にラジオのスイッチを入れた。
 世界中で同時に、ラジオの電源が入る。
 
 その日は、竜殺したちからオーバー・ファーザーと呼ばれた男の、ある卒業の日だった。
 
 
 
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Sound Trucks
 
 
 
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「ラジオジュエル、A1からR8まで安定」
 
「LOAD波、SAVE波共にオーバーラップレベル4以下」
 
「FAL−CAMは問題なく起動。設備波長の誤差16DOT以内」
 
「放送いけます」
 
 照明の落とされたひたすら巨大な部屋の奥から、オペレーターの声が聞こえてくる。
 黒いスーツを着た黒人の男、アジクス・ウォーゼンの目の前には、黄金に輝く全長5メートルのラジオジュエル300基と、無数の機材、そしてその機材を操作するオペレーターたちの姿が見える。
 
「放送時刻までは?」
 
 アジクスは腕時計を見ないで聞いた。
 ラジオジュエルの付近では普通の機械は作動しない。特に時間を表示するようなシステムはめちゃくちゃに乱れる。実際、腕時計の竜頭――時計好きはクラウンと呼ぶ――をいくらひねっても、針はそれを無視して逆に回転している。通常の数倍の速さで。
 オペレーターが大量の、大小様々な砂時計を次々にひっくり返しながら、即答する。
 
「あと5分を切りました」
 
 アジクスは頷いて、13時間ぶりに座った。ゴミ箱をひっくり返しただけの簡素な腰掛けだった。
 
「みんな、楽にしてくれ。危ないところだったが、毎回毎回10時間に渡るラジオジュエル調整作業も、これで本当に最後だ。裏方の我々も、楽しんでいこう」
 
 スタッフたちの歓声が上がった。もう泣いている者もいた。人間、巨人、妖精、ゴーレム、竜人まで、様々な“知種”が入り混じった職場だったが、みな表情は希望で繋がっていた。
 
 
 
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 ラジオジュエルが震える。
 その振動が特殊な元素を介して伝わり、無数の中継施設を経て世界中に届く。
 振動を受けた全てのラジオが、その元素の振動を空気の振動に換えて、吐き出した。
 
 初めに聴こえてきたのはラテン語の歌だった。
 
 
 
 世界は初め、青い均一な広がりで、
 ある時そこに波紋が生まれ、反響し、やがて大きな波をいくつも生み出した。
 
 世界がそうして獲得した、刹那々々の表情が、わたしたちの生きる世界の正体である。
 青い均一な広がりの中に生まれた、色彩の嵐が世界であり、わたしもまたそのひとつである。
 
 嵐の中で音楽を奏でよう。
 わたしの意志も嵐であるから。
 
 嵐の中で音楽を奏でよう。
 わたしの意志も嵐であるから。
 
 嵐に抗う、わたしの嵐が、わたしの音楽だ。
 風も、星も、音も、命も、鳥達も、巡る全てが、あの青い均一な広がりに生まれた嵐なのだ。
 
 種を蒔こう。
 次の嵐の――誰かが引き継ぐための、次の嵐の。
 
 
 
 
 古代の妖精、クレメリアが綴った詩だとされている。
 英雄が弓を剣の柄で弾いて音を奏で、クレメリアが歌うことで、竜の支配を受ける民衆を元気付けたという。
 ジグワッドを鎮める効力があるとされてきた歌だったが、最近はそこまでの効果は認められていない。
 それでも、この歌は西暦2013年に至ってなお、多くの竜殺したちの心の支えであった。
 
 その日、ひとつのラジオ番組が終わることになっていた。
 竜殺しラジオ。竜殺しを支援し、元気付けるという目的で送られる、音楽番組である。
 世界中の竜殺したちは別れを惜しみながら、迷宮で心寂しく戦う者を支え続けた、戦場音楽の数々と、合間に聞こえてくるオーバー・ファーザーとその片腕の男による、苦笑まじりのジョークに耳を傾けた。
 
 
 
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「300基、確かに受け取ったぜ」
 
 ザスーラは帳簿をめくりながら、眉をひそめて、冷や汗を流し、ようやくそれだけ言った。
 竜殺しラジオ・スタジオの裏手。大型のゲートから何十人という作業員が出たり入ったりを繰り返しており、ザスーラは帳簿と睨めっこを続けながら、時折、背後から来る作業員を器用に肩だけひねって避けている。
 
 帳簿には印刷された大量の情報、そしてそれ以上に多く、ザスーラ自身がペンで書き込んだ注釈が黒く赤く紙面を埋めていて、白地が残り少ないほどだった。
 DSL(ドラゴンスレイヤー・ラボラトリー)が保有し、竜殺しラジオで使われていた300基のラジオジュエル移送計画に関するリスト。
 ラジオジュエル1基で1億円の価値があり、さらに移設作業で1基600万円ほどかかっている。指揮を任されたザスーラは、散々上司――XL(ザナドゥ・ラボラトリー)所長に、うっかりミスひとつで恐ろしい結果になると脅されていた。
 ザスーラはここ一週間ほど、脅すくらいならアタイにやらすなと内心2秒に1回は毒づいている。こんなガチの工務と財務、秘書の仕事じゃない。
 もっとこう、酒とか飲みたい。そういう仕事だと思う秘書は。
 
「でも、いいのかよ。50基くらい残してラジオを続けることも出来るって、うちの所長あんなに…」
 
「いいんです」
 
 ザスーラの不安そうな表情に、DSLの受け付け係兼、所長秘書のディースラは微笑みかけた。
 
「どのみち、いつまでも続ける気はなかったみたいです、わたしの所長も。――神出鬼没の“種を運ぶ人”ですから、種はいつか埋めて、俺は旅立つしかないと、クソキザなことを仰ってました」
 
「種を運ぶ人か」
 
 ザスーラが反芻し、ディースラが頷く。
 
「次の時代を拓く、XLの作戦に全力を注ぐべきだと仰ってます。ラジオジュエルが1基でも多ければ、それだけ強力な軍事通信施設が作れます」
 
「悪いな…」
 
 ザスーラは振り返って、ディースラの視線の先、ゲートから搬出されるラジオジュエルのほうを見た。
 XLは大規模な侵攻作戦に合わせて大量の、安定した通信機器を欲しがっている。
 ラジオジュエルは通信機器のコアとして必要で、ここ一週間ほどで全国からかき集められていた。
 
「わたしの所長は、竜殺しラジオは完成したと言っていました」
 
 次々に大型トラックの荷台に搬入されていくラジオジュエルを見送りながら、ディースラはどこか誇らしげにそう言った。
 
「わたしが、ラジオを辞めるなんてどうかしていますって言ったら、説教されましたよ。永遠に続くものなんてない。交代は起きる。過去を美化するのではなく、未来を強化することが、過去に対する本当の礼賛なんだって」
 
 クレメリアに聞こえていたでしょうか。
 ディースラは風に乗せるようにそっと呟いて、トラックに背を向けた。
 
 ジュエルを載せたトラックが、風をきって前に進み始める。
 
 
 
 
 
 
 
 
posted by 座間 at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月09日

ラブザナドゥの世界観

 ざなうーなう!(流行る)

 稼業のほうで重役が巡ってきてひどく忙しいですが、開発は進んでおります。
 座間です。

 ようやく「防具の熟練度」に関するゲーム性改善の妙案が浮かんだので、作業が進められるようになったところです。この工事にはまだ時間がかかりそうなので、ラブザナドゥのロゴ・パッケージイラスト、新BGMなどを各所に発注して、センス面での強化を目論んでいます。

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 ロゴは完成しました。
 今後紹介しますが、親しくさせて頂いてるジューゾーという絵師さんによるものです。

 今回はお茶濁しに、世界観の中でもゲーム中で具体的に説明されそうもない部分の解説文でも載せたいと思います。開発中に書いたもので分かりやすくないですが、メインプレイヤーとして名高いDSLのShoさんにBGMを作っていただいたりしているので、何か雰囲気の材料にでもなれば。







まだ青色と緑色に呼び名上の区別がなかった古代。

4つの国が交わる場所にある桃源郷、ザナドゥ王国が、4国を乗っ取った竜の軍勢の侵略を受け、制圧された。
そして神々はついに「強いもの」を作る必要に駆られた。

 

神々は4つの属性のバランスを保つため、強いものを作り出してはならないと考えていた。弱くても属性のバランスが最高の状態に保たれている人類こそ、神々の最高傑作だった。

 

火の精霊が神々を嫌い離反したとき、あてつけに「竜」を作り出した。
空を飛び、力は強く、無尽蔵の炎を吐き、人を超える叡智を持つ。
「火の人類」たる竜は「神の人類」を超えているのだと火の精霊は口々にわめき、竜と人の戦争が始まった。

 

確かに人間は竜に勝てなかったが、神々が案じていた通り、世界のバランスは崩れ始めた。神々は早急にザナドゥを奪回し、信仰と、属性バランスの正常化を図らねばならなかった。だが物質界に干渉するのは神々ではなく人間でなければならない。だからといって人間に強大な力を預けて、バランスのさらなる崩壊を招くわけにはいかない。

 

そうして大妖精クレメリアが生まれた。
強大な魔力を持った石と、その影に隠れた少女。2つで1つの妖精である。

少女は安全装置だった。クレメリアは運命を従えるほどのパワーを持つが、それを自分で扱うことはできず、少女が愛した男だけが、その力を行使できる仕組みになっていた。

少女が愛するのは、正義を持ち、賢く、勇気に溢れた、英雄の素養を持つ男だけであり、そういう男であればクレメリアの力を正しくコントロールして扱うことができるはずだと、神々は考えていた。

 

結論から言って、クレメリアが愛した男は、その魔力の助けあってザナドゥを奪回した。
だが神々はその後のクレメリアの扱いについて、考えていなかった。


英雄が天寿を全うし死去すると、クレメリアは自分の存在意義を失い、愛した男のことを思って日々を泣いて過ごすようになった。
やがてクレメリアの無意識が、世界の運命を操った。強大な竜が人々を襲い、英雄が現れて人々を救う、そんな事態が繰り返し繰り返し、世界のあちこちで起こり始めた。その度に多くの死傷者が出た。

 

魔力は既に壊れ始めており、ほとんど全ての人間に力を与えるようになりつつあった。
特に竜殺しの素養がある人間は、大きな恩恵を得た。

 

あるときついに、かつてクレメリアが愛した英雄にそっくりな男が現れ、竜を殺した。
クレメリアはたまらず男の前に姿を現した。
が、世を乱す邪神として存在を否定され、その男に討たれてしまう。

 

混乱と絶望が、クレメリアを埋め尽くした。
火の精霊たちは沈みゆくクレメリアの魂を拾い上げ、竜の肉体を与えた。

 

「ジグワッドという名前を与える」

「お前の魔法は面白い。お前の頭の中にある世界を、現実にしてしまう」

「竜となった今、お前はその魔法を自由に、自分のために使える」

 

ジグワッドとなったクレメリアは、もう自分が何者なのか、何をしているのかも分からなくなっていた。
ただ気付くとその魔力で、現実を破壊し、抽出し、再構成することで、朧げな記憶に残る懐かしい場所、ザナドゥを作り出していた。
かつて竜に制圧され、魔物で溢れていた、邪悪なザナドゥ。それを世界中に模造し、ジグワッドは待ち続けた。
もう思い出せもしない、愛した英雄が現れるのを。それが自分を殺してくれるのを。

 

 

ゲームの舞台は西暦2013年。
ジグワッドは無数に増殖しており、至る所に迷宮が生まれている。
自分の記憶と想像の世界を読み出し、現実世界の分解と再構成によって定着させる魔法「LOAD & SAVE」、俗称「LOVE」の魔法を、人類側も医療措置と工作を中心として使うようになり始めた時代。

 
NASA
と連携するXANADU LABORATORYはついに、増え続けるジグワッドのコアである、「ジュエル・オブ・クレメリア」の所在を突き止めつつあった。

世界中のザナドゥ迷宮を探索してレポートを提出、決戦の地・シャングリラを発見せよ。

そしてシャングリラを突破、偏愛の狂気に侵されたクレメリアを討伐せよ。

 






posted by 座間 at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする